観光客が旅の情報を探すとき、まず開くのはパンフレットではなく「ホームページ」です。
宿泊先を決めるときも、食事処や観光スポットを選ぶときも、公式サイトの内容が大きな判断材料になります。

今はスマホで探して、その場で決める人がほとんどです。
それなのに、地方の観光ビジネスではホームページが整っていないせいでチャンスを逃す例が少なくありません。
古いデザインのまま更新されていない、スマホで見にくい、予約につながらない……。

これでは観光客に選ばれなくても仕方がありません。
この記事では、飛騨をはじめ地方の観光地ビジネスがホームページを活用して集客力を高める具体的な方法を紹介します。
観光地がホームページを利用する時代

これまで観光客が旅先の情報を得る手段といえば、駅のパンフレットや旅行雑誌が主流でした。
ところが今は状況が一変しています。旅行を計画する人の多くは、まず スマホで検索 し、公式サイトから必要な情報を探す のが当たり前になりました。
宿泊予約、観光スポットの営業時間、アクセス方法、イベント情報……。
こうした「リアルタイムで更新される情報」が求められている以上、ホームページは観光地にとって欠かせない存在です。

パンフレットって、あっという間に情報が古くなりがちですよね。
ホームページならその都度更新できる から、観光客にも運営側にも大きなメリットがあります。
つまり、観光地にとってホームページは「看板」であると同時に「予約窓口」であり「集客の入口」でもあります。
紙媒体の役割が縮小した今こそ、オンラインでの発信力が観光ビジネスの成否を大きく左右する時代に入っているのです。
観光客はホームページで何を見ているか
観光客がホームページを開いたとき、最初に求めるのは「自分に必要な情報がすぐにわかること」です。きれいなデザインよりも、迷わず答えにたどり着けるかどうかが重視されます。

| メニュー・サービス内容 | 何が体験できるか、どんな料理があるか |
|---|---|
| 料金 | 食事・入場料・体験費用の目安 |
| 雰囲気や清潔感 | 写真や動画で実際の様子をイメージできるか |

| 営業時間・定休日 | 当日そのまま行けるかどうか |
|---|---|
| アクセス方法 | 車・電車・バスなど、行きやすいかどうか |
| イベント・最新情報 | 季節ごとの催しや特別企画があるか |

観光客は行くかどうかを決めるためにホームページを見ています。
必要な情報がすぐ出てこないと、その時点で別の場所に流れてしまう んです。
観光客にとってホームページは、行き先を決めるための判断材料そのもの。
情報の不足や古さは、それだけで来訪意欲を下げてしまいます。

シンプルで見やすく整理されたホームページだと、観光客はとても安心してお店に行くことができますね。
地方ビジネスがやりがちな落とし穴
観光資源や料理に自信があっても、ホームページの作り方ひとつで集客の成果は大きく変わります。実際には「もったいないな」と思う失敗が少なくありません。

せっかくの観光資源があっても、お客さまに届かないまま終わってしまいます。
では、ひとつずつ確認していきましょう。
更新が止まっている
数年前のイベント情報がそのまま残っていたり、更新が1年も前で止まっていると、観光客は「ここは営業しているのかな?」と不安になります。
今が2025年9月なのに、最終更新が2023年のままだったら……。
せっかく興味を持ってもらっても、その瞬間に候補から外されてしまうでしょう。
スマホ対応ができていない
今や観光客の大半はスマホで検索しています。パソコン用レイアウトのままでは文字が小さく、拡大しないと読めない。これではページを開いた瞬間に離脱されやすいのも当然です。
スマホに合わせた設計は、もう前提条件です。もし無料のテンプレートや古いソフトを使っている場合は、モバイル対応が甘いことが多いので注意が必要です。
写真が古い・暗い
写真が古かったり暗かったりすると、実際よりも雰囲気が悪そうに見えてしまいます。最新の写真を明るく掲載するだけで、印象は大きく変わります。
料理なら湯気が立っている瞬間、体験なら笑顔で楽しんでいるシーンなど。臨場感のある一枚は「行ってみたい」という気持ちを強く引き出してくれます。
予約導線がわかりにくい
電話番号しか載っていない、予約ページのリンクが隠れている……。
そんな状態では、訪問者はイライラしてページを閉じてしまいます。
オンライン予約のボタンは、目立つ位置に置くことが鉄則です。
迷わず操作できるだけで、予約数は確実に増えていきます。
成功している観光地ビジネスの共通点

観光地や地方のビジネスで集客に成果を出しているところには、共通する動きがあります。
特別なノウハウではなく、基本的なことを一つひとつ積み重ねている点が目立ちます。あなたの事業にも応用できる内容なので、ぜひ照らし合わせてみてください。
情報更新が早い
営業日時だけでなく「季節ごとの見どころ」や「当日の混雑状況」まで発信している施設は、訪れる人に活気や信頼感を伝えています。
リアルタイム感がある情報は、「ここに行ってみたい」という気持ちを後押しします。
写真や動画で雰囲気を伝えている
プロの写真 や ドローン映像、短い リール動画 などを活用している例も多く見られます。
単に雰囲気を見せるだけでなく、「SNSに投稿したくなる」と思わせる工夫がされており、自然に口コミが広がって宣伝効果が高まります。
オンライン予約や決済が整っている
電話予約が当たり前だった施設でも、予約サイトや決済システムを取り入れているところが増えています。
「予約完了メールで次回割引を案内する」「キャンセル待ち機能をつける」といった一歩進んだ仕掛けがある場合も多く、利便性が高いほど満足度やリピート率が上がります。
SNSやLINEでファンを育てている
一度訪れてくれた人に継続的に情報を届ける仕組みを持っています。
SNSで写真や動画を投稿し、LINEで特典やイベント情報を配信することで、リピーターや口コミを生み出しています。
さらに双方向のやり取りができるのも強みで、コメントやメッセージを通じて関係性を深める ことで「また行きたい」と思わせるファンを育てています。

言い換えれば、「地方ビジネスがやりがちな落とし穴」の逆を実行しているだけです。
観光ビジネスで成果を出しているところは、どれもシンプルなことを地道に積み重ねています。

この基本を押さえるだけで、多くの地方ビジネスが集客力を大きく伸ばせるんですね!
ホームページで集客する7つの方法

観光地のホームページは「作っただけ」では人を呼べません。大切なのは、見てくれた人がそのまま予約や来店に進める流れをつくること。
ここからは私たちが現場で見てきた、すぐに取り入れやすい7つの工夫を紹介します。
1.検索で見つけてもらう(MEO対策+基本SEO)
Google検索やGoogleマップに正しく表示されることで、観光客に見つけてもらいやすくなります。
地域名+業種(例:飛騨 そば屋)で検索されたときに上位に出る かどうかが集客の分かれ道です。

住所や営業時間、電話番号などをGoogleビジネスプロフィールに登録するだけでも効果が出ます。まずはここから始めてみましょう。
2.SNSとつなげて入口を増やす
InstagramやX(旧Twitter)は観光との相性が抜群。
写真や動画で雰囲気を伝えつつ、公式サイトへのリンクを貼っておけば、SNSからの流入が期待できます。
ハッシュタグや位置情報を活用すれば、検索経由で偶然見つけてもらえる可能性も高まります。

SNSには拡散力があるので、まだ来たことのない層へのアプローチにも使えますよ。
3.口コミを信頼のストーリーに変える
例:Google口コミ
★★★★★「飛騨牛がとても美味しく、スタッフの方も親切でした」
公式サイトに高評価のレビューをただ載せるのではなく、ストーリー性を持たせることで信頼性が高まります。
例:「東京から旅行で来られたお客様は、飛騨牛のコースを召し上がりました。『スタッフの方がとても親切で、安心して楽しめました』と嬉しい声をいただきました。

レビューをそのまま貼るのではなく、情景が浮かぶ形にすると印象がぐっと良くなります。
4.多言語化で海外観光客を取り込む
英語や中国語など、最低限トップページと予約ページだけでも翻訳しておくとインバウンド需要を取り込めます。
さらに写真やアイコンを多めに使うと、言葉がわからなくても直感的に理解できるようになります。

自動翻訳でもある程度は伝わりますが、料金や予約に関する部分は正確さが命です。ここだけはプロの翻訳を入れると安心ですね。
5.オンライン予約で思い立った瞬間に対応する
旅行客は「今すぐ予約したい」と思うことが多いもの。
楽天トラベルやぐるなびといった大手予約サイトと連携しておけば、観光客にとって使い慣れた環境でそのまま予約できるので安心感が違います。

電話だけだと営業時間外に対応できません。オンライン予約は24時間受付の窓口になります。
6.LINE公式アカウントでリピーターを増やす
観光後のリピーターづくりに有効なのがLINE。友だち登録した人にクーポンや最新情報を送ることで、再訪や紹介につながります。
メッセージを通じたやり取りで関係を深めれば、「また行きたい」と思ってもらえるファン化も可能です。

観光客は一度行った観光地にはなかなか再訪しないものですが、LINEを使えば、また来てもらう仕組みを作れます。
7.ブログ・コラムで地域の魅力を発信する
季節ごとの見どころや地元イベントを発信すれば、検索流入が増えるだけでなく「情報発信がしっかりしている施設」という信頼感にもつながります。
ブログやコラムは、更新頻度の高さがそのまま鮮度を示すコンテンツです。
新しい記事や写真を通じて、常に新鮮な情報を届けられます。

記事を書き続けるのは手間かもしれません・・。
でも検索結果も上がりやすく、情報が多いほど訪問者から興味をもたれます。
まず何から始めるべきか

「やらなきゃ」とは思ってるんだけど、やることが多すぎじゃない?
ホームページ運営には無数の改善点がありますが、すべてを同時に取りかかろうとすると手が止まってしまいますよね。
最初の一歩は、小さくても確実に効果が出る部分から始めるのがおすすめです。
大切なのは「優先順位をつけること」。
まずは観光客が最初に知りたい情報から整えていきましょう。
- Googleビジネスプロフィールの登録
- 無料でできるうえ、検索やGoogleマップに表示されやすくなります。
- 無料でできるうえ、検索やGoogleマップに表示されやすくなります。
- ホームページの基本整備
- 営業時間、料金、アクセス、予約方法。この4つをまず最新にしましょう。
- 営業時間、料金、アクセス、予約方法。この4つをまず最新にしましょう。
- 情報の更新
- 更新の間隔は空けすぎず、最低でも数か月に一度は更新することが大切です。

ホームページを作るときは、この3つだけは忘れないようにしましょう。
飛騨でホームページ制作を検討するなら
観光資源に恵まれた飛騨エリアでは、ホームページを整えることがそのまま集客力の差になります。
ただ作るだけではなく、観光客が知りたい情報を正しく伝え、予約や来店に結びつける仕組みが欠かせません。
私たち「Web Up」では「信頼を生むホームページ」をテーマに、ヒアリングから運用改善まで一貫してサポート しています。

公式サイトの作り込みが、そのまま集客につながると私たちは考えています。
まずは気軽に試したい方から、戦略的にブランディングを強化したい方まで柔軟に対応可能です。
観光業・飲食業・宿泊業など、さまざまな事業に合わせて提案します。

飛騨で「これからホームページを作りたい」「既存サイトをリニューアルしたい」とお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
観光地のホームページは、単なる情報置き場というより、その土地の顔そのものだと感じます。
ページを開いた瞬間の世界観や安心感が、観光客の第一印象を決めてしまうものです。
成功しているところほど「作って終わり」にせず、事業の成長に合わせて手を入れています。
見た目を整えるだけではなく、ストーリーや日々の出来事を発信し、地域の魅力を積み上げていくことで、時間が経つほど価値のある資産になっていきます。

飛騨をはじめ地方の観光ビジネスが、信頼される顔づくりをできるよう、私たちも現場でサポートしています。
観光資源の魅力をしっかり伝えるホームページを、一緒に育てていきませんか?
きっと地域のファンが増えていきますよ。


